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だらだらと書いてます。


by luchino001
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コツコツと・・・

 今、2級建築士の勉強をしている。
 建築士の試験は1次の筆記試験と2次の製図試験があり、1次試験は自己採点によると、どうやら受かったようです。

 こんなに勉強したのは大学受験以来だったわけだが、勉強を始めた時はいくら本を読んでも全然頭に入らず、かなり苦労した。
 しかし、年をとると駄目だなあと嘆きつつも、めげずに机にしがみついて反復学習していると、はじめは全く頭に入らなかった項目が次第にできるようになり、そして不思議なことにだんだんと自分の記憶力と理解力が上がっていったのである。

 それはおそらく、自分の能力が上がったのではなくて、錆び付いていた脳の神経細胞が毎日使われることによってよみがえり、勉強していた頃のように脳が「使える」状態に戻ったのだと思う。
 思考することが大切で、暗記なんて頭に入れるだけじゃないかと軽くナメていたのだが、間違っていた。
 沢山の暗記と問題を解くことで膨大な情報の出し入れを続けると、脳は錆が落ちて活性化するのである。

 僕は『日々の積み重ね』というやつが大の苦手で、既に去年に建築士の試験を受けたのだが、そのときは落ちてしまった。
 頭も「使えない」状態のままだった。
 あのときの屈辱と後悔は、言葉では言い表すことがとても出来ない・・・・。

 そのときも勉強はしていたが、仕事や疲労で勉強できないと自分に言い訳して、サボることも多かった。
 当時はサボったつもりじゃなく、あくまでも勉強できなかったんだと思っていた。
 もしくは言い聞かせていた。
 今年は、一切の言い訳をしない、というのが勉強するに当たって自分に決めたルールだったので、去年の5倍以上の勉強量をこなした。
 睡眠時間も削ったし、彼女と会うのも減らしたし、ブログの閉鎖も決行した。

 以上のことをやって気づいたが、去年の僕は、単に努力したつもりでいただけで、じつは努力なんてしていなかったのだ。

 『努力』という言葉は、正直なところ野暮ったくてカッコ悪く、あまり使いたくないものだが、目標を達成するために何かを犠牲にしてはじめて使う資格が与えられるのだと実感したわけです。
 空いた時間を勉強に当てるという考えは甘い。
 出発地点から間違っていた。
 勉強のために他の時間をどれだけ削るかというところから始めなければいけなかったのだ。
 日々の積み重ねは、簡単なようでとても難しい。
 決して頭が良いとはいえず、根気もない僕には、少なくともそういえる。
 そりゃ要領良くほんの少しの勉強で見事に受かってしまう「できる」人達もたまにいるが、それがどうした。
 元々与えられた能力の差を嘆いても、何もはじまらない。
 ガリガリ勉強やるのもなかなかいいもんだ。

 もうひとつ改めて実感したことは、遠くから眺める山の景色もいいが、自分の足で山を登って頂上に立つときに見える景色の美しさにはかなわないということ。
 登らない人間には一生お目にかかることができないもの、というのはあるんです。
 テレビを観て、マンガを読んで、ネットを徘徊して「安楽」を楽しむのも好きだけど、ちょっと苦労してでも自分の頭と手足を駆使して何かを掴み取る「快楽」は、やったものだけが味わえる特別なものなのである。
 これはちょっといい経験になりました。

 ってことを忘れないよう肝に銘じ、2次試験もやるぜ!
by luchino001 | 2005-07-25 23:32 | 思ったこと