だらだらと書いてます。


by luchino001
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二人の建築家、ともう一人。

 こんなニュースがありました。

五輪招致で建築家対決…東京・安藤氏、福岡・磯崎氏

 2016年夏季五輪開催地に立候補した東京都が、メーンスタジアムなどの基本デザインを建築家の安藤忠雄氏(64)に依頼したことがわかった。

 ライバルの福岡市は磯崎新氏(74)が制作総指揮者として開催計画をまとめており、五輪招致は国内を代表する大物建築家対決の様相になった。

 国内候補地は8月末に日本オリンピック委員会(JOC)理事らの投票で決定する。

 関係者によると、石原慎太郎都知事が面識のある安藤氏と会って基本デザイン作りを依頼、安藤氏から快諾を受けたという。

 都は既にメーンスタジアムを中央区の晴海ふ頭、メディアセンターを築地市場跡地(12年度に移転予定)、選手村を江東区の有明地区に建設し、残りは既存施設を最大限活用する計画を発表している。安藤氏には6月末の開催概要計画書提出に向けて、主要施設などのデザインを手がけてもらう考えで、近く基本構想や都側の要望を安藤氏側に伝えるという。

 安藤氏と磯崎氏はともに国際的に高い評価を得ている建築家だが、安藤氏が高卒後、欧米を放浪しながら独学で建築設計学を習得したのに対し、磯崎氏は東大大学院を修了し、建築界の重鎮・丹下健三(2005年死去)に師事して本流を歩み続けるなど、その経歴は対照的だ。

 福岡市は磯崎氏が中心となり、博多湾岸の3か所に競技施設を集中させ、イタリア・ベネチアのような水上都市をイメージした五輪後の再開発理念も盛り込んだ計画を決めている。

 「表参道ヒルズ」(渋谷区)などを設計した安藤氏が、五輪でどんな斬新なプランを示すかが注目される。

(2006年5月12日3時4分 読売新聞)



 建築家対決なんて書かれているけど、確かに2大巨匠ではあるが安藤氏はメインスタジアムの設計なのに対して磯崎氏は制作総指揮者という立場なので、対決というのとはちょっと違う。

 まあそれはいいとして、安藤氏はともかく、建築を学んでいない人で「磯崎新」という名前を聞いたことのある人はあまりいないのではないかと思う。
 業界的にはとてつもなく偉大な存在であるけれども、磯崎氏の建築はどうも素人受けしにくい(プロにも受けないときがある)ものが多いし、僕も建築より著作の方が好きだったりする。
 でもプロデューサー的な役回りをさせたなら、この人は本当に凄い。
 こういうことをやらせたら、彼にかなう人なんて日本にはおそらくいないし、個人的にもわくわくして想像を掻き立てられてしまった。
 全体の計画に建築家が関わらないと、ハコの設計だけ任せても、全体のまとまりが欠けて失敗してしまうような気がしてならない。
 もしも僕がJOC理事なら福岡に投票することでしょう。

 それにしても、政界とのパイプが太いためか、こういう時になるといつも安藤忠雄という名前ばかりが出てくる。もっと他にアイデアはないのか。
 安藤氏は還暦をとっく過ぎているにも拘らず、あまりに膨大な量の仕事をしているのでもっと若手に分けてあげて欲しい。
 正直なところ、彼による大きな建築はどれも空間が間延びしてしまっているような印象を受けてあまり好きではない。
 逆に中小規模の作品はかなり力強い空間のものが多く、非常に好きなのだが。
 まあ、建築が出来てしまえば、批判など名前でかき消されてしまうのは間違いない。
 あ、名前なら磯崎新もそれくらいの力はあるか。

 東京なら、伊東豊雄がいるでしょうに。
 近作では、福岡に作られたアイランドシティ中央公園の中核施設『ぐりんぐりん』は凄い。
 ガウディ顔負けのうねり具合が特に。
 柱と梁の構造の考え方から完全に開放されていて、中と外や上と下の区分が曖昧かつ連続したかたちは、非常に斬新なものとなっている。
 というのはあくまでも写真の印象で、実際はどうかというと生で見ていないので分からないが、友人達の話によれば欠点も多い作品らしい。
 壁が分厚すぎるとか、でかすぎるとか。
 しかし、勇気を持ってこんな新しい領域に踏み込んで変わり続けられるというのは尊敬に値する。
 興味のある方はGoogleでイメージ検索してみてください。

 あれ、話が脱線してしまった。
 とにかく、五輪候補地は大物建築家が絡んで面白くなりそうです。
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by luchino001 | 2006-05-12 20:28 | テレビ・時事・ニュース