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by luchino001
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Cocco『陽の照りながら雨の降る』

陽の照りながら雨の降る(初回限定)




 季節が夏に近づくと、どういうわけか無性にCoccoを聴きたくなってしまう。
 本日、Coccoのシングルを購入しました。
 ソロ作品としては5年ぶりだったシングル『音速パンチ』がカップリングも含めなかなかの力作だったので、期待の意味を込めて買うことにした。

 初回盤には映画『ヴィタール』のエンディングテーマ曲『blue bird』の8㎝CDもおまけで付いていてかなりのお買い得品である。
 ちなみに『blue bird』は6月21日に発売されるアルバムには未収録で音源はこれのみなので、聴きたい方はCD屋さんで買いましょう。

 感想はというと、期待通りだった。
 大きくて優しい曲で、ラスト近くのぶ厚いコーラスはとても心地良い。
 音がよく、品質の良いスピーカーで聴くと泣きそうになる。
 おまけも含めてカップリングの曲も表題曲にできるほどの曲で、シングルというよりミニアルバムの感覚で聴けるのが嬉しい。
 質と量共に彼女のソングライティング力は普通じゃないとつくづく思い知らされる。
 SWITCHという雑誌のインタビューで読んだが、曲作りという行為はあまりしないらしい。
 勝手に内から湧き上がってきた歌を吐き出すだけだそうだ。
 だから、昔は歌を「う○こ」といっていた。
 毎日止めどなく歌が湧き上がってくるのに、多くの作業や人手が必要となって時間がかかる作品発表のペースとあまりにタイムラグが大きいため、それが苦痛で仕方なかったみたいなことを言っていた。
 世の中にはこんな人間もいるんですね。

 『音速パンチ』に収録されている曲を聴いたときにも感じたが、活動休止以前のCoccoの音楽にあった、自分の身の内から血まみれの臓物を引きずり出したかのような情念が減少したように思う。
 しかし、そんなものがなくても今回の曲も人を感動させられる力はしっかりと持っている。
 それでも過剰にイレ込んだCoccoファンには物足りないのかもしれないし、心に響かないとかいう連中もきっといるだろう。
 トラウマや彼女の内にある得体の知れないエネルギーにいつまでも翻弄されて音楽を吐き出し続け、そしてそれが続くことを聴き手が期待するのは、彼女にとってあまりに酷というもの。
 それをいつまでも繰り返していれば、刺激は強くとも表現としては弱くなっていくだけだ。
 僕としては5年かけていい感じに変化したと思っている。
 うたのなかにある優しさは変わっていないし、本能が減った代わりに、意志というか芯のようなものが新たにできているように感じて、これからもきっと楽しみなアーティストでいてくれるだろうという気がするのだ。


 次回もCoccoのことについて書きます。
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by luchino001 | 2006-06-03 02:43 | 音楽・本・映画