だらだらと書いてます。


by luchino001
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カテゴリ:音楽・本・映画( 31 )

陽の照りながら雨の降る(初回限定)




 季節が夏に近づくと、どういうわけか無性にCoccoを聴きたくなってしまう。
 本日、Coccoのシングルを購入しました。
 ソロ作品としては5年ぶりだったシングル『音速パンチ』がカップリングも含めなかなかの力作だったので、期待の意味を込めて買うことにした。

 初回盤には映画『ヴィタール』のエンディングテーマ曲『blue bird』の8㎝CDもおまけで付いていてかなりのお買い得品である。
 ちなみに『blue bird』は6月21日に発売されるアルバムには未収録で音源はこれのみなので、聴きたい方はCD屋さんで買いましょう。

 感想はというと、期待通りだった。
 大きくて優しい曲で、ラスト近くのぶ厚いコーラスはとても心地良い。
 音がよく、品質の良いスピーカーで聴くと泣きそうになる。
 おまけも含めてカップリングの曲も表題曲にできるほどの曲で、シングルというよりミニアルバムの感覚で聴けるのが嬉しい。
 質と量共に彼女のソングライティング力は普通じゃないとつくづく思い知らされる。
 SWITCHという雑誌のインタビューで読んだが、曲作りという行為はあまりしないらしい。
 勝手に内から湧き上がってきた歌を吐き出すだけだそうだ。
 だから、昔は歌を「う○こ」といっていた。
 毎日止めどなく歌が湧き上がってくるのに、多くの作業や人手が必要となって時間がかかる作品発表のペースとあまりにタイムラグが大きいため、それが苦痛で仕方なかったみたいなことを言っていた。
 世の中にはこんな人間もいるんですね。

 『音速パンチ』に収録されている曲を聴いたときにも感じたが、活動休止以前のCoccoの音楽にあった、自分の身の内から血まみれの臓物を引きずり出したかのような情念が減少したように思う。
 しかし、そんなものがなくても今回の曲も人を感動させられる力はしっかりと持っている。
 それでも過剰にイレ込んだCoccoファンには物足りないのかもしれないし、心に響かないとかいう連中もきっといるだろう。
 トラウマや彼女の内にある得体の知れないエネルギーにいつまでも翻弄されて音楽を吐き出し続け、そしてそれが続くことを聴き手が期待するのは、彼女にとってあまりに酷というもの。
 それをいつまでも繰り返していれば、刺激は強くとも表現としては弱くなっていくだけだ。
 僕としては5年かけていい感じに変化したと思っている。
 うたのなかにある優しさは変わっていないし、本能が減った代わりに、意志というか芯のようなものが新たにできているように感じて、これからもきっと楽しみなアーティストでいてくれるだろうという気がするのだ。


 次回もCoccoのことについて書きます。
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by luchino001 | 2006-06-03 02:43 | 音楽・本・映画

畠山美由紀、その魅力

 みなさん、畠山美由紀という女性ヴォーカリストを知っていますか?

 彼女はインディーズでありながら非常に高い人気を誇るPort of Notesのヴォーカルを担当していて、2001年にソロでもデビューした、知る人ぞ知る女性アーティストである。
 この1ヵ月間、4月の終わり頃に新作『リフレクション』が発売されたこともあって、その新譜とソロデビュー作『Diving into your mind』がほぼ毎日僕の部屋で流れているわけだが、あの艶っぽい低音が通るように響く心地よさは稀有だといっていい。
 曲はどれも全体的にスローでジャズやカントリーの影響を感じさせるものが多い。
 音の種類は控えめでシンプルな作りになっており、彼女の魅力である『声』が存分に味わえる。
 また歌詞や演奏も素晴らしく、かなり職人的な気質を感じさせる。
 世間では子供向けに作られた、ペラペラの音楽が大量に生産されているけれども、この人は邦楽にしては珍しい、大人でも存分に楽しめる懐の深い音楽を作っていて非常に貴重な存在だと思う。

 ノラ・ジョーンズやシャーデーが好きな方はとにかく必聴。
 ヒットチャートには無縁かもしれないけれど、短期間で陳腐化することがなく、長い期間に渡って付き合い続けられる音楽。
 とはいっても、やっぱりもっと売れて欲しいし、売れるべき音楽だと個人的には思う。
 レコード会社は世に売り出すべきアーティストの選択をもう少し考え直した方がいいんじゃないか。

 もし最初に聴くとするならば、名盤として名高い1stアルバムがオススメです。

Diving into your mind




リフレクション(DVD付)





Port of NotesのCDもおすすめ

Complain too much
Port of Notes / インディペンデントレーベル




Port of NotesDuet With Birds
Port of Notes / インディペンデントレーベル






関連 畠山美由紀Monday Chronicle  公式ブログです。
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by luchino001 | 2006-05-11 23:17 | 音楽・本・映画
 仕事もやっと落ち着き、ようやくブログの更新ができる状態になりました。
 
 気がつけば、来週からもうゴールデンウィーク・・・。
 時間の過ぎる速度がとんでもなく早いのは歳をとったせいだろうか。

 扉の写真とスキンを変えました。
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 夕焼けが終わって夜になるまでの、ほんの短い時間にだけ目にすることができるあの空の景色は何ともいい。

 この時間帯のことをマジックアワーというが、ある映画をみたことがきっかけでこの言葉を知った。
 それはテレンス・マリック監督による『天国の日々』という作品で、映画好きの間では美しすぎる自然描写で非常に有名である。
 この映画ではシーンの全編にわたって人工の照明を使わず、自然光のみによって撮影が進められた。
 しかも、その大部分はマジックアワーの時間帯に撮られたのである。
 一日のうちでごく限られた短い時間での撮影に執念を燃やしたテレンス・マリックと撮影監督のネストール・アルメンドロスはこの作品によって伝説的存在となった。
 映画自体の悲劇的なストーリーと若かりし頃のリチャード・ギアもいいが、視神経に染み込むような美しい空と大地の映像は、学生の頃の僕にとってあまりに鮮烈だったためそれ以外の作品の記憶が殆ど残っていない。
 あれは映画というよりも映像詩といったほうがいいのかもしれない。

天国の日々
/ パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン





関連 天国の日々 Days Of Heaven  映画の解説
    午後のアトリエ マジックアワー 美しいマジックアワーの写真
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by luchino001 | 2006-04-23 17:33 | 音楽・本・映画
Beneath Medicine Tree
Copeland / Militia



In Motion
Copeland / Militia





 タワレコで働く友人Yから猛烈なプッシュを受け、強引にCDを買わされてしまった。
 アメリカのインディーズで、COPELANDというバンドである。
 Yは僕とは比べ物にならない音楽通で、彼が薦めるCDはマイナーなものが多いものの、良い作品と巡り会える確率はかなり高い。
 今回もハズレではなかった。
 というか大当たりである。
 しかも2枚とも素晴らしい。
 何で今まで知らなかったんだろう?

 ロックのジャンルで言うと、いわゆるエモといわれる部類だと思うが、まあそんな区分けなどどうでもいい。
 躍動感のあるメロディー、厚みのある印象的なコーラス、ライブで鍛え上げられたのだとすぐに分かる演奏力、要するにとんでもないバンドだということです。
 捨て曲が極端に少なく、スローな曲も良い。
 テンポの速い曲でも静かな曲でも、全てに芯の強さと優しさを感じる。
 インディーズだとはとても信じられません。
 JIMMY EAT WORLDやWeezerあたりが好きな人にとってはたまらないはず。
 
 こういう新しい才能を聴くとやはり感動するのだけれども、音の一つ一つからロックな感じ(どんな感じか上手く説明できない)が溢れており、日本人では決して作れない音楽を聴いているような気になって少し寂しくなった。

 友人Yよ、薦めてくれてありがとう。
 ロック好きな人には100%オススメ。
 普段洋楽を聴いていなくても、損しないと断言できます。
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by luchino001 | 2005-12-28 00:48 | 音楽・本・映画

BENNIE K 『Japana-rhythm』


Japana-rhythm
BENNIE K / フォーライフレコード



1 春 ~Opening~
2 ユートピア
3 Happy Drive ~Taste Your Stuff~ / with m-flo
4 UNITY
5 夏 ~Interlude~
6 Dreamland
7 OSAGA
8 Puppy Love pt.2 / with GIPPER
9 秋 ~Interlude~
10 旅人
11 Sky
12 Moonchild
13 冬 ~Interlude~
14 a love story / with SEAMO
15 ザ★クリスマス
16 4 Seasons

 今年度の個人的音楽ランキング1位に決定。
 普段ラップの入った音楽は洋楽以外ほとんど聴かないが、このアルバムには参りました。
 かなり、アゲられます。
 最近倒れそうだった自分を、このアルバムが何とか支えてくれた。
 感謝しまくりの1枚。
 以前は、ガラ悪そうな奴らだな~程度の印象しかなかったが、これほど本気で音楽に向き合っているユニットだとは思ってもいなかった。
 一番の魅力はやはり、艶のあるYUKIのヴォーカルと力強くハネるようなCICOのラップだが、意外にも音作りにも強いこだわりが感じられ、引き出しの多さを感じる。

 アルバムの構成は四季をコンセプトとし、それぞれの季節に合わせた曲順で並んでいる。
 聴いてみると、新曲が5曲だけというツッコミを除けば、『珠玉の楽曲群』という肩書きをつけてもいいと思えるほどの充実した内容である。

 2『ユートピア』 と3『Happy Drive ~Taste Your Stuff~』はHIPHOPというよりロックといった方がいいかもしれない。
 特に『ユートピア』は、本来であれば日本のロックバンドがああいう曲を作れなければならないのになーと思うほどのカッコよさ!
 音楽に対して妙な縛りがなく自由だから、こんな曲が作れてしまうのだろう。
 最新シングルの11『Sky』は珍しくメッセージが込められた曲。名曲!
 個人的にアルバム中でも最も好きな曲で、これからもさらなる進化を遂げていきそうな予感がする。
 一瞬、音の重なりにどこかコーネリアスっぽさを感じた8『Puppy Love pt.2 』もいい。
 YUKIのヴォーカルが伸びやかに響く。

 BENNIE Kという名前の由来は弁慶と牛若丸、ベン・E・キングだとか。なるほど。
 インタビューを読むと、CICOはユニットを組む直前まで、心身ともにボロボロの日々だったらしい。
 何かがきっかけで人生が劇的に180度変わってしまう、なんてことがやっぱりあるんだな。
 自分も、人生をもうちょっと変えるために頑張らないと・・・。

 BENNIE K オフィシャルウェブサイト
 Yahoo!ミュージック BENNIE K インタビュー
 4th Album「Japana-rhythm」の試聴
 
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by luchino001 | 2005-12-15 22:55 | 音楽・本・映画

シネマバトン

 『つらつら日暮し』のtenjin95さんからシネマバトンを受け取りました。
 というわけで、やってみます。

1.初めて映画館でみた映画
『ターミネーター2』 監督:ジェームズ・キャメロン
3は観てないけど、シリーズ中ではこれが一番いいはず。

2.最後に映画館でみた映画
『スターウォーズ エピソード3』 監督:ジョージ・ルーカス
とりあえず話題作りに観とこかなというノリで観たが、意外と嫌いじゃないです。

3.心に残りつづける映画
多すぎてすみません。
頑張って削ったけど、これ以上は無理です。

『ニューシネマパラダイス』 監督:ジュゼッペ・トルナトーレ
名シーンのオンパレード。
ラストシーンは感動するしかない。

『アンダーグラウンド』 監督:エミール・クストリッツァ
この監督はかなり好き。『パパは出張中』『黒猫・白猫』などもいい。
視神経に焼きつくような映像美が強烈。
結婚式のシーンはシャガールが撮影したんじゃないかと錯覚するほど。
ストーリーや音楽もあまりに濃すぎて、寝てると夢に出てくる。

『ディア・ハンター』 監督:マイケル・チミノ
べトコンに親友同士でロシアンルーレットを強要されるシーンがあるが、ドラマの24でパクられてます。
この頃のロバート・デ・ニーロは本当に凄い役者だったと思う。

『パリ・テキサス』 監督:ヴィム・ヴェンダース
ロードムービーの超傑作。

『ラヴ・ストリームス』 監督:ジョン・カサヴェテス
好きすぎて上手く言葉で言い表せられません。


4.愛する人とみたい映画
『世界中がアイ・ラヴ・ユー』 監督:ウディ・アレン
個人的に最高のミュージカル映画だと思っている。
出演者が豪華すぎ。
観た後は恐ろしくハッピーな気分になること必至。

5.ホラー
『女優霊』 監督:中田秀夫
いわゆるジャパニーズホラーの先駆者的な作品で、かなり怖い。
よく分からない終わり方が不気味だった。

6.バトンまわす人
何だか気が進まないので(なじみの方が少ないということもあり)回すのやめときます。

 こんな感じでしょうか。
 ちょっとマイナーな映画もあるけど、ターミネーター2以外はどれもお薦めです。
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by luchino001 | 2005-11-24 23:41 | 音楽・本・映画

最近聴いたもの 2

くるり 『Baby I Love You』
Baby I Love You(初回限定盤)
くるり / ビクターエンタテインメント



 もうすぐ待望のアルバム発売に先駆けてリリースされた先行シングル。
 王道とも言うべき、シンプルで大きくて優しい愛の歌。
 岸田はこんな音楽も作れるのか、ライブでは大合唱になってんだろな。
 「愛してる」、「逢いたい」、「I Love You」といったフレーズを不用意に使ったラブソングの9割は、陳腐なメロディーと演奏によって言葉まで汚染されて聴くに値しない。
 それらは、ひどく嘘臭くて空虚なものに聴こえてしまう。
 しかし、この曲は実に無理なく心地よくBaby I Love Youとサラッと耳に語りかけてくるのである。
 ラブソングを聴き手の胸の内で素直に響かせるのはめちゃくちゃ難しいはずで、この曲は見事にそれをやってのけている。
 いい曲なわけだ。
 こんなの作れるバンドは滅多におらんぜ。
 おそらくこのシングルの売上げは、くるり史上最高になると思われる。
 この曲がきっかけとなって、くるりに関心を持ってくれる人が沢山増えて欲しい。
 くるりに限らず、こんなに音楽に対して誠実なバンドはもっと売れなくてはならない。
 そして商売最優先で音楽とリスナーを舐めきった偽者達には去っていただきます。

 アルバムの方も珍しく『うた』を重視した内容になっているらしく、くるりの新しい一面が見られそうでかなり期待です!


 見苦しいほど褒めすぎてすいません。

くるり:Baby I Love You 今月末までこちらでフル試聴できます。

追加 音楽のフル試聴は10/31をもって終了しましたが、今度は11/9までビデオクリップをフル試聴できる模様です。
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by luchino001 | 2005-10-29 00:00 | 音楽・本・映画
 僕は映画の中でもいわゆるロードムービーというジャンルが好きだ。
 『ベルリン・天使の詩』、『パリ・テキサス』で知られる映画作家ヴィム・ヴェンダースがロードムービーについての話で「motionはemotionを生む」とか言っていたらしい。
 分かるような分からんような言葉だが、何となくその魅力をうまく言い当てていると思う。

 表題の『モーターサイクルダイアリーズ』は後にチェ・ゲバラとなる医大生の“フーセル(激しい男の意)”ことエルネストと生化学者である兄貴分の親友・アルベルトの二人が共に抱いていた夢・南米大陸の探検をする物語である。
チェ・ゲバラという人を知らない方はこちらへ。
 若き頃のチェ・ゲバラが主役ではあるけれども、政治的なメッセージのある作品ではなく、あくまでも普通の一人の青年として彼が旅先で様々な出来事や人々と出会い、変化していく様子が描かれたものだ。
 それは映画の冒頭で語られる以下の言葉からもわかる。
これは偉業の物語ではない
同じ大志と夢をもった二つの人生が―
しばし併走した物語である

 物語はアルベルトの愛車ポデローサ号にまたがって進行する。
 チリのロス・アンヘレスでポデローサ号は廃車となってしまい、それ以後はヒッチハイクで進行することになるのだが、そこからラテンアメリカ深部へと入っていき、二人の旅の様相は次第に変化していく。
 旅先で二人は様々な人々と出会う。
 思想犯として追われる共産主義者の夫妻、貧しい生活を送るインカ帝国の末裔、ハンセン氏病専門の隔離医療施設コロニー『サン・パブロ』の患者達。
 そして各地で出会った人達の眼はエルネストの脳裏に焼きついていった。

 っと、ネタバレになるのでこの辺にしておきます。

 この映画は、いわゆるハリウッド的なジェットコースターのようなストーリー展開や過剰な説明調の演出はない。
 そんな押し付けがましくないところに好感が持てた。
 俳優達の演技も良かったが、特にエルネスト役のメキシコ人俳優ガエル・ガルシア・ベルナルの演技は素晴らしい。しかも男前。
 ナイーヴで情熱的なエルネスト役を完璧にやり遂げたと思う。
 彼が出演した他の作品では『アモーレス・ぺロス』や『天国の口、終わりの楽園』を観たことがあるが、どちらも秀作です。アモーレス・ぺロスにはかなりシビレた。
 監督のウォルター・サレスは『セントラル・ステーション』(ベルリン映画祭・金熊賞、ゴールデングローブ賞受賞)で有名な監督。

 この旅が終わって、アルベルトは医学への道に進んでいくが、エルネストは将来をどうするか決めることなく映画は終了する。
 歴史的事実でエルネストは数年後、カストロ兄弟と共に10人乗りのヨットに85人が乗り込んでキューバへ向かい、銃弾の雨にさらされる日々を送ることになるのだが、映画のラストあたりでは、まさか自分の人生の先にそんな事態が待っているとは想像もしていなかっただろうと思うと、何かいろいろと考えさせられる。

 この映画は大傑作と呼べるほど凄い映画ではないと思うが、僕の心にはかなり残る映画となった。
 衝撃的でもなく躁な感動でもない、心に染み込んでいく感動。
 秋の夜長に楽しむのにお薦めな作品です。

モーターサイクル・ダイアリーズ 通常版
/ アミューズソフトエンタテインメント

関連 モーターサイクル・ダイアリーズ公式ページ
    ネタバレ映画館
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by luchino001 | 2005-10-02 01:37 | 音楽・本・映画
 僕が愛読している本の一つに、塩野七生が10年以上かけて書き綴る長編『ローマ人の物語』がある。
 ローマ人の物語には、単に歴史上の事実だけでなく、政治、組織、国、宗教など、様々なことについて書かれており、政治や国際情勢に関心のある方は必読です。
 ローマとアメリカの他国への占領政策の違いを考えるのもいいし、アウグストゥスがカエサルからその精神を継承し帝政を確立していく過程を、某宗教団体会長の権威化に至る過程と重ね合わせて考えてみるのも、また楽しい。
 他にもいろいろな読み方ができ、好奇心を刺激する内容が山盛りになっている。

 日本が弥生時代の頃、ローマでは巨大な建築物が建てられ、法律によって政治が運営されていた。
 オリンピアの競技会では、ローマや周辺国家から集まった強者が競技や格闘を行い、その会場の外では、哲学者が集まって弁舌をふるい合い、芸術家達は各々の作品を大衆に発表していた。
 さながら五輪と万博が同時に開催されたような活気があったのだろう。
 紀元前202年、カルタゴが生んだ稀代の戦術家ハンニバルと、彼によって窮地に陥ったローマに颯爽と現れた若き才能スキピオ・エミリアヌスとが、お互いの知を尽くして戦った『ザマの会戦』は、現代でもヨーロッパやアメリカの軍において戦術の教材として使われている。
 カエサルのガリア戦記もそうだが、不謹慎にも『芸術的な戦争』『戦術の最高傑作』ってあるんだよな、と思わされてしまうのである。
 科学や文明は進化したが、人間は古代ローマの時代から何一つ変わっちゃいないと、ふと思った。
 文学や哲学は衰退しつつあるから、むしろ退化してるのかもしれない。

 最近、よく思うことは『ローマが生んだ唯一の創造的天才』ユリウス・カエサルの言葉―
 『多くの人間は、自分が見たいと欲する現実しか見ようとしないものだ』

 この言葉は、歴史、国際情勢、宗教、人間関係などについて考えるとき、頼みもしないのにいつも僕の頭の中に現れる。
 古代に生きていた人間の口(あるいは筆を持つ手)から放たれた言葉が、2000年後、ローマから遥か遠く離れた地に住む日本人に、良くも悪くも影響を与えているのである。

 ほら、ローマに対して少しは好奇心が湧いてきたでしょう?

ユリウス・カエサル ルビコン以前(上)ローマ人の物語8
塩野 七生 / 新潮社

amazonの感想、みんな熱いよなぁ・・・。
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by luchino001 | 2005-08-09 22:19 | 音楽・本・映画

久々のCocco

 さっき更新したブログを間違って消してしまった・・・。
 書き直しです。


 昨日のブログで書いた通り、本日、SINGER SONGERがミュージックステーションに出演した。

 なぜか保護者の気持ちになりながら、僕は恐々テレビを観ていた。
 いつものように、Coccoは死ぬほど緊張していた。
 知らない森に迷い込んだ女の子みたいだった。
 歳が幾つなのか知らないが、永遠の少女ですね、この人は。
 こんな子が混沌とした東京で生きるのは、めちゃめちゃしんどいと思う。

 当然、曲が始まっても、ライブで見せつけていた、あのどえらいオーラが出せていないと感じた。
 でも目を釘付けにさせる存在感はさすがといったところ。
 100%のCoccoは歌姫というより巫女に近い。
 あの雰囲気は誰にも出せない。
 万全の状態から程遠かったが、Coccoは必死に歌っていた。
 笑顔で頑張って歌っていた。

 テレビに出たくないのを我慢して、よく歌い切りました。
 何とか笑顔で歌えたのは、きっとバンドの仲間がいてくれたからだろう。
 岸田は楽しそうないい笑顔をしていた。

 あーCDが聴きたくなってきた・・・。


 くるりのシングルももうすぐ出ます。
 『Superstar』  8月24日発売
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by luchino001 | 2005-08-05 22:22 | 音楽・本・映画